中学浪人生の人数を割合を調査した結果
学校基本調査という文部科学省が毎年行っている全国的なデータをもとに中学浪人生の人数と割合を算出してみました。
中学浪人生とは、中学卒業後に高校に進学せず来年の高校受験を目指す人のことですが、高校受験を目指しているかどうかは本人の気持ち次第の面もあります。
そこで、ここでは中学校卒業後に進学も就職もしなかった人を中学浪人生としています。
平成27年3月卒の中学浪人生の割合は0.74%
平成27年3月に中学校を卒業した生徒の中で進学も就職もしなかった中学浪人生は全国で8,722人。割合にすると0.74%となります。
100人に1人もいない計算ですね。
ちなみに前年は0.84%。0.1ポイントですが減少しています。
前年ではなく10年前(平成17年3月卒)だと、その割合は1.23%。
10年前は100人に1人以上いたことになります。だいぶ今とは違いますね。
中学浪人性は昔から少数派であったことは間違いありませんが、昔よりもさらに少数派になっているのが現状と言えそうです。
男子のほうが女子よりも多い
男女別にみてみると男子は0.79%、女子は0.69%(平成27年3月卒)。
わずかですが男子のほうが浪人率が高くなっています。
ちなみに10年前は反対で女子のほうが浪人率が高くなっています。
男子1.19%、女子1.27%(平成17年3月卒)。
こうしてみると、女子で浪人する生徒がぐっと少なくなったようです。
中学浪人率が高いのは沖縄県
都道府県別に見てみると中学浪人率が高いのは沖縄県。
平成27年3月卒データで2.50%と沖縄県だけが2%台です。
ちなみに、2番目に高いのは佐賀県の1.33%。
1%以上となっているのは、ほかに岡山県、香川県、福岡県、愛知県です。
反対に一番低いのは山形県の0.22%。
東京都は0.68%で全国平均(0.74%)より少し低いといった状況です。
この数値を見ると、高校の数が少ない地方では中学浪人の割合が高くなり、高校の数が多い首都圏などでは割合は低くなるとされていますが、そうとも言えないようです。
(数値は文科省の学校基本調査をもとに算出)
中学浪人生が減ってきている理由
いずれにしても中学浪人の人数は減ってきています。これは翌年の高校再受験よりも通信制の高校に通って大学受験に掛ける人が増えていることも一因です。
昔よりも通信制高校のレベルも上がっているので、気になる方はチェックしてみてください。
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