通知表の評定が「5」の人の割合
通知表の評定「5」〜「1」は昔は相対評価と言って、それぞれの評定の割合が決まっていましたが、現在は絶対評価に変わっています。
絶対評価とは、ほかの子と比べるのではなくその子の理解度・成績に応じて評価をつけるものです。このためクラス全員が「5」ということもありえます。
ただし、実際にはクラス全員の成績がいいわけではないので、「5」がつく子もいれば「1」がつく子もいます。気になるのはその割合ですよね。
東京都が中学3年生の通知表の評定の割合を公表しています。
この結果を見ると次のようになっています。
通知表が「5」の人の割合は約12%
調査対象となったのは、東京都内の公立中学3年生の平成28年12月末時点(2学期時点)の成績です。
通知表の成績の割合(都内中学3年生)
科目 | 5 | 4 | 3 | 3以上 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|
英語 | 14.4 | 22.3 | 42.8 | 79.5 | 16.5 | 4 |
国語 | 11.4 | 25.4 | 48.4 | 85.2 | 11.9 | 3 |
数学 | 13.1 | 22.7 | 44.8 | 80.6 | 15.1 | 4.3 |
理科 | 12.5 | 23.4 | 46.9 | 82.8 | 13.8 | 3.3 |
社会 | 13.7 | 23.4 | 44.6 | 81.7 | 14.9 | 3.4 |
音楽 | 12.3 | 26.7 | 49.2 | 88.2 | 9.2 | 2.5 |
美術 | 10.8 | 27.1 | 51 | 88.9 | 8.6 | 2.5 |
保健体育 | 8.8 | 27.9 | 53 | 89.7 | 7.9 | 2.4 |
技術・家庭 | 10.5 | 27.2 | 50.5 | 88.2 | 9.3 | 2.4 |
9教科全体 | 11.9 | 25.1 | 47.9 | 84.9 | 11.9 | 3.1 |
相対評価 | 7 | 24 | 38 | 69 | 24 | 7 |
(数値は%)
(出所:東京都教育委員会ホームページ公表資料をもとに作成)
最も「5」がついている人が多い科目は英語。
14.4%なので7人に1人以上は英語で「5」がついていることになります。
ただし、英語は「3」以上の人の割合が80%以下となっている唯一の科目です。
出来る子とそうでない子の二極化が進んでいる科目だと言えます。
英語以外の科目は「3」以上の人が80%以上です。
「3」だから平均(真ん中ぐらい)とは言えないのが絶対評価です。
全体的に相対評価のときよりも良い評価がつく傾向にあります。「5」の価値が昔ほど高くないと言えますし、反対に「1」や「2」は昔よりも深刻な状態とも考えられます。
通知表の評定を見るときの参考にしてみてください。